楽天鈴木翔天投手(26)が、凱旋(がいせん)登板で“リベンジ”を果たした。

岩手・盛岡市の新球場「きたぎんボールパーク」でのソフトバンク戦で3点リードの8回1死二、三塁のピンチで登板した。神奈川県出身も、出身大学は岩手県内にある富士大。昨年6月22日の岩手県営球場での日本ハム戦に続き、2年連続で第2の故郷のマウンドに上がった。

相手打者は栗原。4月27日の前回対戦では、満塁本塁打を浴びていた。「中に入って打たれたので、絶対に中に入る球をなくそうという意識」と、投げた4球すべて外角で勝負した。カウント1-2から外角低めのスライダーで空振り三振に打ち取り、降板。岩手で悔しさを晴らし「4年間お世話になったところ。成長した姿を見せられて良かった」と胸をなで下ろした。

地元ファンの声が、マウンドまで聞こえてきた。背中を押されてのホールド。「すごい声援が聞こえて助かりました」と最後は感謝した。【湯本勝大】