巨人岡本和が神がかっている。同点の3回2死、西武エンスの高めに浮いた150キロ直球を引っ張り込んだ。打球角度35度で舞い上がった打球は左中間席へ飛び込む3試合ぶりの16号ソロ。3試合連続の決勝打となった。「完璧ではないですけど良い感じに上がってくれた」とセ界の本塁打キングを独走する1発で、またしても試合を決めた。

交流戦での3冠王を視界に捉える。8回にもダメ押しの2点適時打を放ち、2安打3打点。交流戦14試合で7本塁打と16打点は両リーグトップ、打率4割も同2位につける。さらに4番として162本塁打は球団では川上哲治に並び歴代4位タイに浮上。打撃の神様に肩を並べるも「すごく偉大な方、すごい方だと思いますし、そういう方に追いつけるように頑張りたいと思います」と謙虚な姿勢を貫いた。主将がバットで交流戦Vへ導いていく。

▼巨人岡本和が通算181本目の本塁打。このうち先発4番では162本目となった。巨人先発4番打者の本塁打上位は(1)王貞治392本(2)長嶋茂雄314本(3)原辰徳255本(4)川上哲治162。4位の川上に並んだ。

▼岡本和の勝ち越し本塁打が勝利打点(V打)となった。今季交流戦で岡本和のV打は6度目。交流戦のシーズン最多V打は05年村田(横浜)、06年福留(中日)、フェルナンデス(楽天)、11年内川(ソフトバンク)の7度だが、シーズン18試合制となった15年以降では17年柳田(ソフトバンク)に並ぶ最多になる。