広島で通算213勝を挙げ、球団初の名球会投手となった北別府学(きたべっぷ・まなぶ)さんが16日午後0時33分、広島市内の病院で亡くなった。65歳だった。通夜、告別式は未定。

北別府さんは20年1月20日に、2年前に成人T細胞白血病と診断されたことを公表した。同年5月5日、骨髄移植を受けるため入院した。

◆成人T細胞白血病 ヒトT細胞白血病ウイルスの感染で起こる。日本では約100万人の保有者がいるとも言われ、発症するのは年間数百人ともされる。罹患(りかん)のほとんどが40代以上であるため、病名に「成人」とついている。頸部(けいぶ)やわきの下、脚の付け根などリンパ節が腫れる。細菌などへの抵抗力がなくなり、肺炎などの感染症を起こすこともある。骨髄に広がった場合、正常な血小板がつくられなくなる。ほとんどが白血病化する。