楽天伊藤裕季也内野手(26)が、プロで初めて遊撃の守備についた。ベンチスタートも、5回の守備から遊撃手として出場した。「(遊撃を告げられたのは)守りにつく20秒前です。聞き直しました」と笑顔で振り返ったが、5回2死一塁では、二遊間に抜けそうな打球を好捕。そのまま走りながら二塁へバックトスしてアウト。いきなり好プレーを見せた。7回は無死から打者3人連続で遊ゴロを難なくさばき、この日4度の守備機会を無失策で終えた。

高校、大学、DeNA時代では経験がないポジション。昨秋のフェニックスリーグから経験を積み、今季のオープン戦でも3試合で遊撃手を務めた。「ちょっとですけど、やったのを思い出してやるしかなかった。できることだけやろうというような考えだったので、逆に焦りはなかったです」と力を込めた。

立正大時代は強打の二塁手として活躍し、18年ドラフト2位でDeNA入り。プロでは一塁や三塁もこなすが、遊撃守備で、起用の幅を広げることもできる。「やっぱりプラスしかないので。機会は多くはないかもしれないですけど、できることをやって、機会を自分でも増やせていけたら」と意気込んだ。

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