ロッテ池田来翔内野手(23)が、さらなる成長への糧を得た。

途中出場で2三振に終わった試合後、球団を通じて「今日の打席は、今までの野球人生の中で一番興奮しました。今日のような、試合を決めるチャンスの場面で打てるバッターになるために日々練習に取り組んでいきたいなと思います。後輩たちの応援については、感無量です。最高に素晴らしかったです」とコメントした。

この日は母校の習志野高吹奏楽部が試合前から大迫力の演奏で盛り上げてくれた。高校時代から“美爆音”と表現される圧倒的なボリュームに勇気をもらっていた池田が、大声援の中で登場したのは3点を追う7回1死一、二塁の場面。代打起用され、名前がコールされると大歓声で出迎えられた。この打席はロッテ応援団の「チャンステーマ3」で背中を押されたが、結果は空振り三振だった。

そのまま三塁守備に就き、巡ってきた第2打席は2点を追う9回1死三塁の場面。ここでは、高校時代に自身の応援歌としてもらっていた「エル・クンバンチェロ」が演奏された。この曲はNTT関東(現NTT東日本)で都市対抗野球に出場した父真樹さんの応援歌でもある。力強い音色にロッテファンの大声で鼓舞をされたが、ここでも空振り三振に終わった。

もし、どちらかの打席で打つことができていたら-。後輩たちの声援に感謝するのと同時に「今日のような、試合を決めるチャンスの場面で打てるバッターになるために日々練習に取り組んでいきたい」と残したコメントからも悔しさがあふれ出た。プロ野球は長丁場。負けても、次の試合はやってくる。この思いをぶつける舞台は、たくさん残っている。

【関連記事】ロッテニュース一覧>>