継投が決まった楽天がロッテとの接戦に競り勝ち、連敗を2で止めた。

好投を続けていた先発則本が、6回に崩れた。4-4の同点とされ、なお無死一塁、2番手で登板したのは安楽だった。力のこもった投球で後続をしのぐと、7回は酒居、8回を鈴木翔が無失点でつないだ。9回は守護神・松井裕が走者を出しながらも締め、16セーブ目を挙げた。

前日6月29日のソフトバンク戦では、2-0の8回に2番手渡辺翔が無死一、二塁のピンチを招き、3番手内が近藤に逆転3ランを被弾した。若手リリーフ陣が崩れて敗れただけに、この日は負けられない継投だった。今季1勝目がついた酒居が「勝利というのは結果なんであれですけど。次が大事なので、僕も気合入れて投げていこうと思います」と振り返れば、石井監督も「酒居もいいボールを投げていた。バッターを追い込んでピッチングしていた」と評価した。5位西武が敗れ、0・5ゲーム差に接近。打線も苦しむ中、リリーフ陣も踏ん張っていくしかない。【鈴木正章】