中日にトレードで西武から加入した川越誠司外野手(30)が20日、バンテリンドームで入団会見に臨んだ。新たな背番号「44」のユニホームに袖を通し、西武時代に蓄えていた口ひげもさっぱりそり、「フレッシュな気持ちで一から頑張ろうという気持ちになった。バッティングが持ち味。存分に発揮したい」と抱負を語った。

21年からパンチパーマの頭もトレードマークの1つ。短く刈っていたが、「(理髪)店を探さないといけない」とヘアスタイルの継続は示唆。線香を手がける日本香堂のCMソング「青雲のうた」を登場曲に使ってきたが、こちらについては「何も決めていない」と話した。

中日は前半戦を最下位で終えた。交流戦明けの20試合を10勝9敗1分けと勝ち越したが、3年連続リーグ最少のチーム総得点は、ここまで84試合で244得点と最少で得点力不足の課題は解消されないまま。代打を含めて打撃強化を模索していた。

川越は今季1軍12試合出場も、2軍戦では38試合出場で7本塁打、25打点、打率2割9分2厘。会見に同席した立浪監督は「しっかりと振れる打者という印象。左打者は数名いるが、さらに厚みを増したい。まだ30歳なので外野の一角を狙う気持ちでやってもらいたい」と、パンチ力のある左打者に期待を寄せた。

川越は、この日からバンテリンドームでの1軍全体練習に参加。後半戦スタートとなる22日からの広島2連戦(マツダスタジアム)にも同行する予定だ。【伊東大介】

 

◆川越誠司(かわごえ・せいじ)1993年(平5)6月30日、札幌市生まれ。北海では3年春にセンバツ出場。北海学園大では1年春から4番で、2年秋から投手兼務。15年ドラフト2位で投手として西武入団。1軍登板がなく、19年から野手転向。20年6月23日ソフトバンク戦でプロ初出場。通算173試合、打率2割1分9厘、10本塁打、35打点。今季推定年俸1400万円。174センチ、80キロ。左投げ左打ち。