大器と期待される西武羽田慎之介投手(19)が24日、味わいのある存在感を示した。

この日、他の若手投手とともにベルーナドームでの1軍練習に参加。羽田は左肩を痛め、現在は実戦登板を控えてスローイング練習をしている段階。この日も見学のみだった。

ベルーナドームから自転車で15分ほどのところに実家があり、八王子学園八王子(東京)から21年ドラフト4位で入団。未完の191センチ長身左腕は、未来のエース候補と期待される。

その能力は1軍選手たちにも知られており、日刊スポーツの球宴企画で「5年後のオールスター選手は?」と問われた源田壮亮内野手(30)が「羽田1択です。球はえぐいし、人としても『こういう人がビッグになるんだろうな』っていう。可能性しかないです」と絶賛するほどだ。

源田が言うように、どこか宇宙人的なキャラクターも魅力の1つ。この日も見学の感想を報道陣に問われ「1軍の雰囲気、気力とかを自分ももらえて、すごく力になりました」と話したまでは良かったが、夏の甲子園の感想を問われると「慶応義塾が優勝して、すごいうれしかったです!」と強い目力。慶応は母校ではないのでその後理由を確認したが、どうやら深い理由はないようだった。

印象に残った1軍選手の練習を問われると「(投手の)今井さんがショート守ってて、なんで守っているのかなと思いました」と天然回答。投手が試合前に内野でノックを受けるのはよくある光景だ。隣にいた1歳下の山田陽翔投手(19)に「先に僕、言いますね。高橋光成さんが…」とうまく回され、羽田はなぜかとてもうれしそうだった。【金子真仁】