右上肢のコンディション不良で離脱中の巨人大勢投手(24)が30日、約2カ月ぶりとなる捕手を座らせての投球練習を行った。ユニホームを着用して17球を投げ込んだ。

投球前、ロジンバッグをお手玉のように右手の上で数回弾ませた。直球を投じると「ズドン」と重たい捕球音が響き渡った。直球だけでなく「フォークお願いします!どこ行くかわからんけど」と決め球の感覚も確認。放たれたフォークは鋭い落差で、真ん中低めに構えられたミットに吸い込まれた。ラストボールとなった17球目もフォークで締めくくった。17球のうち直球が14球、フォークが3球だった。

6月下旬に戦線離脱してから初の本格的な投球を振り返り、「万全ではないですけど、不安はないですね」とすがすがしい表情で話した。フォークを投じる際の「どこ行くかわからん」については、「保険かけときました。ある程度ちゃんと投げられるのはわかってたんですけど、保険かけて」とおどけた表情を見せた。

今後はスライダーなどフォーク以外の変化球も段階的に投じる予定。「フォーク投げられるようになって、その次にスライダー投げられるようになって」と、守護神がシーズン最終盤の復帰に向け前進を続ける。【黒須亮】

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