楽天藤平尚真投手が、6月20日以来の先発起用に5回1失点で応えた。

直球は初回から152キロを計測し、1、2回を打者6人で抑える上々の立ち上がり。3回先頭の西武平沼に三塁打、続く古賀に右前打で先制を許したが、最少失点でこらえた。「点を取られても、次の1点は与えないという気持ちを強く持っていました」と真剣な表情を見せた。

「今日は気持ちでした」と繰り返す。当初は6勝左腕の早川の先発が予想されていた。それがコンディション不良のため、前日に登録抹消。白羽の矢が立った。「昨日の則本さんの絶対に落とせないという投球を見ていましたし、チームの負けられない雰囲気も感じていました」。CS圏内が見えてきている。

結果的に勝敗は付かなかったが、降板時には勝利投手の権利を持っていた。石井監督は「勝ち投手にしてあげたかった」と思いやる。チームは5連勝で3位ソフトバンクに1ゲーム差に迫った。「FANS’ユニホーム」着用日は10勝1敗と、いい流れが加速している。