ロッテ佐々木朗希投手(21)の復帰登板は、10日のオリックス戦(午後5時開始、ZOZOマリン)に決まった。

吉井理人監督(58)が8日、ZOZOマリンでの練習後に取材に応じ、この日医療機関から佐々木朗の「左脇腹肉離れ」完治の診断結果が出たことを明かしたうえで、「(10日は)朗希がまず先発で。そんなにフルには投げないですけれど、いこうと思います」と決断した。

球数やイニングなどに関しては「一応リミットを決めておいて」と制限を設ける予定だ。「5回も投げないと思いますけれど。1カ月ちょっと…。わりと実戦から遠ざかっているので、そこはこっちでしっかり決めていきます」と説明した。

佐々木朗離脱後、チームは15勝22敗1分けと大きく負け越している状況だ。指揮官も「もちろんチームがちょっと調子が悪いので、勢いづけるようなピッチングをしてくれたらと思います」と期待を寄せた。

佐々木朗はZOZOマリンの室内練習場でダッシュや約50球のキャッチボールを行い、ブルペンでも力を込めた投球で調整した。7月24日のソフトバンク戦で左脇腹の違和感を訴え、翌25日に登録を抹消された当初は全治2カ月程度とされ、レギュラーシーズン中の復帰は絶望的とみられていただ、驚異的な回復で順調にリハビリ期間を過ごした。先月末には2度ブルペンで捕手が立った状態で投球を行い、同29日には捕手が座った本格的な投球も開始した。今月3日の楽天戦(ZOZOマリン)試合前にはライブBP(シート打撃形式)で打者相手に投球も行った。

吉井監督は165キロ右腕のブルペン投球などを確認し、「1回バッター相手に投げていますので、試合の準備はもう十分。あとはお医者さんの診断のGOを待つだけでした。ピッチング(ブルペン投球)はあくまで準備なので試合に万全になっているかはわからないですけれども、ただケガが治っているので、試合の準備も出来ていますので、今日のピッチングがどうのこうの関係なしに、日曜は実戦にはいけると思います」と背中を押した。