日本ハム木村文紀外野手(35)の今季限りでの引退が発表され、試合前にエスコンフィールドで会見を行った。「ピッチャーとして入団して、17年間もの長いプロ野球生活は想像もしていなかった。恵まれた野球人生でした」と振り返った。20日の西武戦(ベルーナドーム)に出場し古巣のファンも集まる前で有終を飾る予定で「両球団に感謝したい」と話した。

06年高校生ドラフト1巡目で埼玉栄から投手として西武入団。11年7月31日オリックス戦で初勝利を挙げた。12年のシーズン途中に野手転向。13年5月28日DeNA戦では、現DeNA監督の三浦大輔投手から、プロ初本塁を放ち、これが初打点となった。

日本ハムには21年8月にトレードで移籍。昨季は38試合に出場し、7月13日、静岡・草薙での楽天戦では逆転3ランを放ち、チームの5連勝に貢献した。思い出に残る試合には、その試合も含め「たくさんありますが、ピッチャーとしての初勝利、初めてサヨナラホームランを打った試合、去年、静岡で決勝3ランを打った試合。この3つは特に記憶に残っています」と挙げた。今季は脇腹、膝、足首、腰など負傷もあり、ここまで1軍出場がなかった。

楽天田中将らと同期のプロ17年目。投手として41試合に登板し1勝4敗、打者としてはここまで710試合に出場し、打率2割1分3厘、42本塁打、154打点だった。

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