今季限りで現役引退を表明している日本ハム木村文紀外野手(35)が古巣西武の本拠地、ベルーナドームで有終の美を飾った。

新庄監督の粋な計らいで「4番右翼」でスタメン出場。1回の第1打席ではビジターでは流れない登場曲が鳴り響いた。西武時代から使用する登場曲、BREATHEの「Share Happiness」。結果は右飛も古巣の異例の対応に場内も大きく沸いた。

3回表終了時には右翼から左翼へ守備変更。左翼へ向かうと左翼席や三塁側スタンドには06年高校生ドラフト1巡目で投手として入団し、野手転向後も熱い声援を送ってくれた多くの西武ファンがいた。打球こそ飛んでこなかったが、最高の声援を背に守り、4回は現役最後の打席へ。今度の登場曲はTUBEの「ひまわり」だ。一塁側ベンチも三塁側ベンチも総立ち。初球を振り抜き、左翼線への二塁打となった。

木村 プロ野球人生、最後の打席で打つことができて良かったです。登場曲にウルウルしちゃいました。みなさん本当にありがとうございました。

その裏、左翼まで走って守備位置に就いたところで新庄監督が交代を告げた。西武中村や松井監督ら全員と握手し、新庄監督とはハグ。涙は止まらなかった。

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