惜別のアーチを、敵地に描いた。日本ハム加藤豪が7月27日楽天戦(楽天モバイルパーク)以来の1発を放った。8回1死から代打で登場。西武平井の144キロを最後は片手1本で払い、右翼ポール直撃の6号ソロで一矢報いた。

8月15日を最後に安打が止まっていたが、打席に入る前、今季限りで現役を退く木村に「残っているパワーを全部ください」と言って抱きついた。打撃で試行錯誤を続ける中「スイングを変えて初打席で、あんなホームランを打てたのは、まさにキムさんパワー」と感謝だ。

米国から日本球界入りして1年目。故障や再調整で千葉・鎌ケ谷の2軍へ行くたびに、世話になった。「2軍で(良い)雰囲気をつくってくれていたのがキムさんだった。キムさんから日本の野球を学んだ。すごく影響を受けました」と、振り返った。