日本ハムは3日、育成の姫野優也投手(26)に来季の契約を結ばないことを通達した。2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で取材に応じた姫野は「トライアウト、受けます。チャンスがあれば」と現役続行希望を明かした。

20年1月から毎年オフに合同自主トレを行ってきた巨人中田翔内野手(34)にも連絡した。日本ハム時代からかわいがってもらった先輩に「トライアウト、受けるんか?」と聞かれて「受けます」と即答。「とりあえず、そこに向けて頑張らなあかんな」とエールを送ってもらった。「球団が変わっても、何かあるごとに『ヒメ、飯行くか』とか気にかけてくれたり、誘ってくれていた。僕にとっては、かけがえのない存在ですね。(年齢は)8個離れているけど、本当に兄貴って感じです」と感謝した。

8年間プレーした日本ハムにも「僕は本当に感謝しかない。自分で言うのもあれですけど、こんな僕を拾っていただいた球団には感謝しかないです。その気持ちは最後に伝えさせていただきました。決して誇れる成績ではなかったですけど、8年間ここまでよくやってこられたなと思います」としみじみと語った。

15年ドラフト8位で大阪偕星学園から外野手として入団し、スイッチヒッターにも挑戦した。20年オフに育成選手となり、21年途中で投手に転向。150キロ超えの直球を武器に支配下選手登録への返り咲きを目指していた。「野手5年、ピッチャー3年って特殊な…投手転向っていう誰もができない経験をさせていただいたので、8年間はあっという間でしたね。挑戦、挑戦の毎日でしたしね」と振り返った。

まずは他球団でのプレー続行を目指してトレーニングを続けていく。「ピッチャー(転向)当初の時の球を投げられるように。(周囲に)オッて思わせるような投球ができるように。もう1回最後に、もがくじゃないですけど、最後ワンチャンスに懸けてみようかなと思っています」と前を向いた。

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