巨人が退任する原辰徳監督(65)のラストゲームを白星で飾った。DeNAとの投手戦に競り勝ち、今季を71勝70敗1分けの貯金1で終えた。3年ぶりの勝ち越しとなった。

原監督と同じく東海大出身の先発山崎伊織が快投を続けた。1回に先頭林に右前打を浴びたが、以降は8回まで1人の走者すら許さない完璧な投球を続けた。9回も1点リードを守り切ってプロ初完封を飾った。8月12日DeNA戦での9勝目から2ケタ勝利に6度足踏みしていた右腕は、7度目の正直でプロ初の10勝にも到達した。

打線は2回に2死三塁から吉川の右前適時打で先制した。以降は追加点を奪えずも、1点を守り抜いた。

伝統球団をけん引してきた原監督。監督通算17年で1291勝1025敗91分け。球団歴代最多の白星を積み重ねた球界屈指の名将は最終戦を白星で飾り、次世代にバトンを引き継ぐ。

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