下克上を目指したソフトバンクの戦いが終わった。1勝1敗で迎えたCS第3戦。2位ロッテに逆転サヨナラ負けを喫し、敗退となった。CSファイナルステージ進出を逃し、3年ぶり日本一の夢が散った。

引き分け以下も許されない一戦。0-0で迎えた10回表2死二塁、1番周東佑京内野手(27)が値千金の中前適時打。さらに2番川瀬晃内野手(26)の左中間を真っ二つに破る適時三塁打で2点目、3番柳田悠岐外野手(35)の右前適時打で3点目を奪った。

だが、3点リードの10回裏、津森宥紀投手(25)が藤岡に右越え3ランを献上し、試合を振り出しに戻された。最後は安田にサヨナラ打を浴びた。

先発の和田毅投手(42)は5回2安打無失点と快投したが、勝利に結びつかなかった。初回、3回と得点圏に走者を背負うも、要所はきっちり締めた。引き分け以下も許されない一戦でベテラン左腕が好投したが、打線が援護できなかった。

0-0の6回に1死二塁の好機を演出。4番近藤健介外野手(30)の右前打で二塁走者の柳田悠岐外野手(35)が一気に三塁を蹴ったが、ホーム憤死。なお2死一、二塁で6番今宮健太内野手(32)は二ゴロに倒れた。先制機を生かすことができなかった。6回以降は継投策に入ったが、最後の最後に力尽きた。

昨季は優勝マジック1としながらV逸。オフに近藤、ロベルト・オスナ投手(28)、有原航平投手(31)ら総額80億円(推定)を超える大補強でチーム強化を図りながら、雪辱は晴らせなかった。7月には球団54年ぶりとなる12連敗も経験。最終的には3連覇したオリックスに15・5ゲーム差を離された。大補強もむなしく、実力の違いを見せつけられる形となった。

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