オリックスがシーソーゲームに敗れた。対戦成績はアドバンテージの1勝を含め2勝1敗となった。

初回に3点、7回に2点と2度逆転したが、9回に再びひっくり返された。中嶋聡監督(54)は先発した田嶋大樹投手(27)の交代機を悔やんだ。

「まあ、引っ張りすぎましたね。あそこでスパッといっていれば(交代していれば)展開もまた違っていたと思いますし。こちらの、俺のミスですね」

場面を明言はしなかったが、6回を指していたのは明らかだ。田嶋は2回以降持ち直していたが、6回2死から連続四球と突如乱れた。だがベンチは動かず、先発左腕は連打を浴びて3失点した。

7回、レアンドロ・セデーニョ内野手(25)の2ランで再逆転に成功。1点を守り切る態勢に入った。8回は宇田川優希投手(24)が抑え、9回は山岡泰輔投手(28)に託した。しかし、山岡は先頭への四球から再逆転を許した。

初戦で9回を抑えた守護神の平野佳寿投手(39)はベンチ外。今季途中に中継ぎに転向し、3セーブを挙げていた山岡への信頼感は厚かったが、思うような結果にならなかった。

同監督は「やっぱり難しいのですかね。プレーオフの難しさといいますか。どうしても慎重に入って、今日に限って言えば、どの投手も四球が増えたっていうのもありますけどね」と振り返った。初回も含め、失点した3イニングはすべて最初の走者が与四球だった。21年、22年とポストシーズンを経験してきても、短期決戦の厳しさがあらためて浮き彫りになる一戦だった。

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