ロッテの岡大海外野手(32)が“タイトル”を獲得した。

弊社ロッテ担当記者の公式X(旧ツイッター)アカウント「日刊スポーツ千葉ロッテマリーンズ」企画として今季実施した「鎌VP」の年間大賞が9度受賞の岡に決まった。25日、秋季練習後のZOZOマリンで表彰式を行い、岡はトロフィーを手に笑顔。来季に向けて「チームとしてリーグ優勝、日本一が目標ですけれど、自分自身はまだレギュラーをとっていないので、そこをとれるようにしっかりやっていきたい」と誓った。

「鎌VP」はレギュラーシーズン143試合、クライマックスシリーズ7試合の計150試合を対象に、勝敗に関係なく、担当記者が独自の視点で「MVP」ならぬ「鎌VP」を選出する企画だ。岡は印象に残った1試合に「自分の誕生日ですかね。あれは僕の中で」と、7月15日の楽天戦(ZOZOマリン)で7-7の同点で迎えた8回に中堅へ決勝2点適時三塁打を放った「ヒロミバースデーナイト」を挙げた。

今季は先発、途中出場で109試合に出場した。打席数、安打数、本塁打数、打点数など、数々の自己最高成績をマーク。「全部レベルアップしないといけないと思いますし、走攻守ともに上げていきたい。僕のプレースタイルは身体能力で、ある程度勝負したい部分はあるので、その能力はしっかり高めつつやっていきたいというのはずっと思っています」。来季はレギュラーとしてチームも個人もタイトル獲得に挑む。【鎌田直秀】

 

岡の「鎌VP」受賞試合(試合と状況、Xのポストから)

◆5月6日・ソフトバンク戦(3●6、ZOZOマリン)左翼線ダイビングキャッチに続き、6回には左前タイムリー。攻守で存在感を示した。

◆7月15日・楽天戦(9○7、ZOZOマリン)32歳の誕生日を自身でも祝う決勝2点適時三塁打。「ヒロミバースデーナイト」は大逆転ショーで大盛況。

◆8月1日・日本ハム戦(2●3、ZOZOマリン)7回2死二塁から相手中前打の打球にセンターからストライク送球で同点阻止。その裏に先頭で二塁打を放ち、好機演出も。

◆8月12日・西武戦(3○2、ZOZOマリン)9回に代打で二塁打を放ってチャンスを大きく広げ、最後は浅い中犠飛で三塁からサヨナラ生還。

◆8月25日・オリックス戦(3●4、京セラドーム大阪)右中間先制適時二塁打を含む2安打。守備では相手右前打にトリックプレーで二塁走者の本塁生還を許さぬ場面も。

◆9月2日・楽天戦(3●5、ZOZOマリン)5回に7月1日以来の左越えソロ。7回にも左安。9試合連続安打中。楽天キラーはポランコだけじゃない。

◆9月13日・楽天戦(3●5、ZOZOマリン)8回に右前打で出塁して生還。9回には右中間に適時打。2安打1打点1得点。

◆9月20日・オリックス戦(2●6、京セラドーム大阪)3安打猛打賞。5回に二塁から好走塁で生還。7回には送りバントもしっかり成功。

◆10月3日・西武戦(1●4、ZOZOマリン)タイムリー欠乏症の中、左中間ソロ本塁打で唯一の得点をたたき出した。対オリックス残り3戦は、勝利をつかめ~。