ポテンシャルは藤浪級だ! ソフトバンクのドラフト1位大阪桐蔭・前田悠伍投手(18)が27日、大阪・大東市内の同校で指名あいさつを受けた。同校投手の1位指名は12年阪神の藤浪(現オリオールズ)以来で、同校から直接ホークス入団となれば初めて。前田は「大阪桐蔭の看板もあるので変な行動は取れない。責任を持った行動をやっていこうと思います」と自覚をにじませた。

甲子園に3度出場、U18W杯では日本のエースとして初優勝に貢献し、高校NO・1投手と評される。そのデビュー時期について、前夜のドラフト会議で小久保新監督は「1年目の後半ということも十分考えられる」と発言した。球団では12年に武田が高卒1年目で8勝を挙げており、あいさつに訪れた永井智浩編成育成本部長兼スカウト部長(48)も「(武田級の)ポテンシャルはあると思いますし、それ以上のものもあると思います」と言及。武田以上となれば、藤浪はルーキーイヤーに10勝を挙げた。「勝利数もたくさん取りたい。まずはチームを勝たせられるピッチングを心がけていきたい」。偉大な先輩超えへ、まずはスタートラインに立った。

最速148キロ左腕。ブレーキの利いたチェンジアップが最大の武器で「真っすぐがどれだけ通用するのかも見てみたいですけど、一番はチェンジアップ。高校生の時に通用していたものがプロでどれだけ通用するのかを感じてみたい」と気合十分だ。訪れたことのない九州。甲子園のスターは「行ってからのお楽しみという感じです」と声を弾ませた。【只松憲】

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