ソフトバンクから3位指名を受けた慶大・広瀬隆太内野手(4年=慶応)が通算20号となる先制2ランを放った。早大・岡田阪神監督に並ぶ歴代4位タイとなった。

優勝がかかった早慶戦第3戦。0-0で迎えた3回無死一塁、初球の131キロ変化球を豪快にとらえた。ボールは慶大の応援団が待つレフトポール際へ。広瀬はガッツポーズをして走り出し、チームメートとハイタッチをかわした。

普段はなかなか表情を崩さないが、先制2ランに笑みを浮かべてベンチへ戻った。

早慶戦を3戦連続で視察した、担当のソフトバンク松本輝スカウトは「完璧な当たりでした。いいものを見させてもらった。(試合前の)フリー打撃から調子は良さそうと思って見ていた」と安堵(あんど)の表情。3位で指名した広瀬の打撃について「打球速度と飛距離は、今年のドラフト候補の中でトップの評価でした」と話した。