ソフトバンク小久保裕紀監督が12日、谷川原健太捕手(26)の「捕手一本化」を明言した。今季まで外野も守れたユーティリティープレーヤーだったが「キャッチャーオンリー。キャッチャーで(甲斐)拓也と勝負させるということを今日はっきり伝えた」と明かした。

今季は61試合出場のうち捕手での先発出場は4回だった。その他は代打・代走から外野の守備固めを担った。指揮官は「もちろん今から(技術を)上げないといけない」前置きしたうえで「ブロッキングとスローイングは合格ライン。十分、拓也に挑戦状をたたきつけてもらってというところ。コーチの意見も一致している」と期待を寄せた。

この日捕手専念を言い渡した時、谷川原の目は「輝いてましたよ。生き生きしてました」と言う。谷川原自身も「やってやるぞという気持ちが何倍も強くなりました」と気合十分だ。ソフトバンクは長年、正捕手の甲斐がスタメンマスクを被ってきた。俊足巧打の26歳がその牙城を崩せるか。「高い壁ではあると思いますが、挑み“甲斐”がある」。引き締めた顔で、渡辺陸とともに投手組の筑後キャンプへ向かった。【只松憲】

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