ソフトバンク小久保裕紀新監督(52)が15日、ナインに休日の有効活用を勧めた。

宮崎秋季キャンプ最終クールの2日目に「4月1日までの休日は全部決めています」と明かし、心身のケアや通院などを計画的に出来る「選手ファースト」な取り組みに着手。11月中に球団専用アプリで共有し、ナインの効果的な時間の使い方をサポートしていくことを約束した。

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小久保監督は4カ月半後までの休日を全て定めた。それは指揮官が理想とする「選手ファースト」のごく一部。前夜、宿舎で行ったコーチミーティングで取り決めた。「1軍になればなるほど、休日にしかできない予定を入れる」。長らくホークスの黄金期を築いた自身の現役時代を重ね、ナインに寄り添った。

「歯医者に行ったり、メンタルトレーニングに行ったり、栄養士さんのところに学びに行ったり、少し離れたところへ治療に通ったりとか。それは休みじゃないとできない。設定してあげたほうが予定は組みやすいのでね。来年は早めに設定しようと思っていて。今は4月1日までの休日は全部決めています」

取り決めた日程は11月中に球団専用アプリでチーム全体に配布。来春キャンプの大まかな練習メニューも共有されるようだ。「第1クールはどんな練習か、第2、第3、第4はこんな感じで進めますよっていう。ランニングメニューも含めてね」。これで球春到来の2月1日に向けて逆算しやすい。休日の有効活用も推し勧め、万全なコンディションを整えられそうだ。

この日は宮崎秋季キャンプの最終クール2日目だった。前日に打撃投手を務めた指揮官は、この日も約1時間ほどフリー打撃に登板。「血マメできてるのに」。苦笑いしながら、16日は川瀬から指名を受けて“3連投”を承諾した。「まぁ最低40分くらいは投げてヘロヘロにしてやろうかな」。これもまた「選手ファースト」だ。【只松憲】

○…小久保監督がFA戦線で獲得に動くオリックス山崎福と西武山川について言及した。三笠GMが獲得に動くと明言した後に「選手の能力としては2人とも高いものがありますよね。選手の評価としては高い評価はあります」と話した。続けて「その先はもう球団が判断して決めることなので」と改めて球団一任を強調した。