悩める右腕よ、輝きを取り戻せ! ソフトバンク倉野信次新1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(49)が22日、今季4勝に終わった石川柊太投手(31)にゲキを飛ばした。ペイペイドーム内で開催したミーティングで「チームが優勝するためには、今年のような成績では苦しい。優勝するためのピースとして強い思いで言いました」とハッパをかけた。

石川は18年に13勝を挙げ、20年は11勝で最多勝を獲得。今季は開幕ローテをつかみ、8月18日のホーム西武戦ではノーヒットノーランを達成した。だが、その後は白星なく4勝8敗、防御率4・15と苦しいシーズンになった。21年まで投手コーチを務めた倉野コーチは「(石川は)よく知っていますけど」とした上で、「(直近の)2年間は知らない。そのへんのヒアリングは当たり前。主力の選手と来年はどうやっていくかという話をせずに、(春季)キャンプで会うことは不安でたまらない」と説明。石川は秋季キャンプ不参加組で面と向かっての会話は、コーチ復帰後初めて。来季にかける本人の意気込みを再確認する時間になった。

「(石川は)開幕ローテが確定しているわけではない。競争メンバーだよ、って。それも含めてハッパをかける意味を込めました」

最後に「頼むぞ!」と言葉をかけられた石川も、決意を新たにした。「何を言うかじゃなくて誰が言うか。倉野さんとの関係値がある中で言われたら、ひと言の重みっていうか、頑張りたいなって湧き上がってくる」。師匠とのタッグ復活で雪辱のシーズンにする。【佐藤究】