中日木下拓哉捕手(31)が新バットでのチームけん引を誓った。

スポーツ用品メーカー、ミズノ社のブランドアンバサダーを務める同捕手は24日、岐阜県養老町のミズノテクニクス養老工場を訪問。来季使用するバットをスタッフとともに作り上げた。

「勝つなら自分が打たないとダメだろうし。立浪監督も言っているように、試合を決められるところで打てればいい」。数字目標は上げなかった。長さ35・5インチ、重さ880グラムは昨年モデルのまま。グリップ部分を削り、飛距離増へ重心をヘッド側に寄せた。「実際に打って良い感触だった」。新兵器完成に表情を緩めた。

今季、守備で右手甲を骨折し、約2カ月戦列を離脱し、89試合出場、5本塁打、26打点に終わった。21年は初の2桁11本塁打、43打点で攻守でけん引。「ホームランを増やしたいわけじゃないけど、悔いがないようにしたい」。ヘッド部分を茶色に設定した新バットは、12月に手元に届く。新たな相棒とともに正捕手として存在感を取り戻す。

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