中日柳裕也投手(29)が5日、名古屋市内の球団事務所で2度目の契約交渉に臨み4000万円増の年俸1億4800万円で更改した。

前回11月27日の交渉で増額提示を受けたが、「査定に表れないことを評価してもらいたかった。球団の考えと自分の考えを照らし合わせたい」として保留。今回は「(球団は)今年1年、なかなか勝ちがつかないことも十分考えてくれ、年俸もあげてもらい感謝している」と納得してサインした。

7年目の今季は防御率2・44ながら打線の援護に恵まれず、24試合先発で4勝11敗。「先発はチームを勝たせてなんぼ。貯金どころか借金ばかり。来年は誰が見てもいい成績と言ってもらえるようにしたい」と意気込みを口にした。球団との話し合いでは加入が決まった前巨人中田に言及。「(加藤球団)代表からは中田が来るから『来年は点を取るぞ』と言われた」と笑い、「対戦していてもレベルの高さは感じる。それだけのスーパー名選手とチームでやれるのは楽しみ、心強い」と続けた。誕生日が同じ34歳の加入による攻撃力増を素直に喜んだ。

前巨人中島や、前ソフトバンク上林も入団する。選手会長を務める柳は「なじみやすいように、まずは歓迎会からやります」と宣言した。【伊東大介】

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