楽天則本昂大投手(32)が5日、クローザー転向を明かした。

仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、7年契約の6年目となる来季は現状維持の年俸3億円でサイン。「今江監督から要請を受けまして、松井裕樹の後釜じゃないですけど、クローザーを務めたいなと思ってます」とプロ12年目の来季は抑えに初挑戦する。「30なんかおこがましいと思うかもしれませんけど、まずは30セーブというふうには考えています」と目標を掲げた。

来季から投手キャプテンに就任する。野手キャプテンを務める浅村栄斗内野手(33)とともにチームを引っ張る覚悟だ。「1人ではそんなにうまくできないと思うんで、アサ(浅村)と力を合わせてやっていきたい」と力を込めた。

また、チーム内では複数の後輩選手へのパワーハラスメントが認定され、安楽智大投手(27)が自由契約となった。「今回、チームの中でいろいろありましたんで、言葉は難しいですけど、チームを良くするために、また2度とこういったことが起きないように、チーム全員、全体で改善していかないといけない」と誓った。

今季は先発として24試合に登板し、8勝8敗、防御率2・61。勝利数は9勝の岸孝之投手(39)に次ぐチーム2位、防御率はチームトップだった。(金額は推定)

◆先発投手の抑え転向 則本は通算263試合で114勝を挙げ、救援経験は5度だけ。過去の主な投手では阪神時代に先発の江夏豊が、76年の南海移籍以降に最多セーブ6度。槙原寛己(巨人)は35歳の98年から2年で18、23セーブ。99~06年に先発で102勝した上原浩治(巨人)は07年に32セーブ。涌井秀章(現中日)が西武時代の12年に30セーブを挙げた例などがある。

【一覧】プロ野球12球団の契約更改状況