小指周りを締めて、ピッチングもびしっと締めます。

日本ハム宮西尚生投手(38)が8日、ミズノ社のブランドアンバサダーズミーティングに参加した。来季の新グラブは、小指部分を指に密着するよう“マイナーチェンジ”。手全体のホールド感をより高め、残り7に迫った前人未到の400ホールド達成を見据える。

プロ17年目を迎えるベテランが、さらにこだわりあるグラブで結果を出し続ける。24年バージョンについて「ちょっと小指側だけね。ここ(小指)に遊びが下にあるとぐるぐるってなって力が入りづらい。もうちょっと空洞なくして小指に当てるような感じのイメージ」と説明した。

投球時のバランスなども考慮し、昨季は1・5センチ小さいものを発注。「良かったので今年も同じサイズで」と、大枠は23年バージョンを継続し、小指のみピンポイント調整を施した。

形はベストのものができあがったが、1つ悩みもある。手の甲にあたる箇所に使っていた素材が新しくなり、自分が気に入っていた素材の在庫が、残りわずかになっているという。「新しい素材のやつを練習で使って、ならしていって、OK出てから付けるかな」。形は自分好みに合わせ、甲の素材は時代に合わせる。こだわりと柔軟さを併せ持っているからこそ、長く一線で戦い続けられる。【永野高輔】

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