地元の野球を盛り上げるため「大阪桐蔭春夏連覇バッテリー」がタッグを組んだ。

メジャー1年目を終えた藤浪晋太郎投手(29)とオリックス森友哉捕手(28)が9日、くら寿司スタジアムで行われた「第1回 夢道場」に参加した。大阪・堺市出身の2人が野球教室でそろうのは初めて。森は「オリックスに来て大阪の地で野球をすることになって、それもなにかの縁かなと。堺市を盛り上げたいという思いで」と地元貢献への思いを話した。

今回は全国の小学5、6年生約150人が参加。小さい頃の野球教室の思い出は2人の記憶にも残っている。藤浪は「清原さんとか桑田さんとか、京セラドーム大阪で教えてもらったのは今でも覚えています」。森も「大西さんの野球教室に行ってバットをもらったっていう、それがすごい思い出ですね」と振り返り、今もバットは実家に大切に置いてある。今度は子どもたちへ還元する番だ。

新天地で初のシーズンを終えた2人。藤浪は森のすごさをあらためて実感。「やっぱり普通にやったら普通に活躍するなと」。森は「もっとできると思います(笑い)。先発やってほしいなと思います」とよく知る先輩だからこそさらなる活躍を予感。来季もグラウンドから野球の楽しさを伝え続ける。【磯綾乃】

○…今回の野球教室は、大阪桐蔭で森と同学年の久米健夫さん(28)が主催。現在は森の個人トレーナーを務め、自らも野球を教える久米さんの「地域の少年野球の野球振興に貢献したい」という思いに2人が共感した。1打席対決では、直球で攻められた藤浪がスローカーブに見逃し三振。「ガチで手が出なかった」と苦笑い。ティー打撃で右翼へ柵越えを見せ沸かせた森も、ショートバウンドの変化球に空振り三振と対決を楽しんだ。司会はフリーアナウンサーのヒロド歩美が務め、YouTuberのトクサンも参加した。