ホークスV奪還には勝利に対する「大谷マインド」は欠かせない。ソフトバンク牧原大成内野手(31)が10日、福岡県内の商業施設で行われたトークショーに参加。今春WBCで共闘し、ドジャースへの移籍が決まった大谷が侍ジャパンで見せた「勝利への執念」を力説した。「チーム全体で勝ちにいくっていう気持ちがすごく伝わった。彼しかできない発言」。そう振り返るのがあの一幕だった。

アメリカとの最終決戦を前にしたミーティングだ。大谷が発した「憧れるのをやめましょう」の名言。その場にいた牧原大は今でも記憶に残っている。「やっぱり勝負事は“やるか、やられるか”なので。野球をする上で勝ちたい思いっていうのは、しっかりやっていかないといけない」。短期間で触れた超一流の思考。4年ぶりリーグ優勝を目指すチームにとっても必要不可欠の要素でもある。

個人としては突き抜けた成績を来季の目標に掲げる。「規定(打席)にはこだわって、打率3割は絶対に目指したい」。1年間試合に出続けた証でもある規定打席に昨季は2打席届かなかった。今季は8月に右尺骨の骨折で戦線離脱。91試合で打率2割5分9厘、2本塁打、32打点と悔しい1年だっただけに、リベンジの思いは強い。

内外野も守れるが、24年シーズンは「二塁手1本」での勝負を決断。小久保新監督にもすでに意思は伝えており「(二塁手)1本で勝負させてもらえるので腹をくくれる。だめだったら終わりだと思う」と覚悟をにじませた。ゴールデングラブ賞についても「もちろん狙っていきたい」と力強く言い切った。【佐藤究】

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