楽天塩見貴洋投手(35)が12日、楽天モバイルパークで引退会見を行った。冒頭で「今シーズンをもって、13年間のプロ野球生活を引退することを決めました」と報告。10年ドラフト1位で入団し、けがに泣かされたプロ生活だったが「今はもうスッキリしてるっていうのが素直な気持ちですね」と晴れやかな表情で話した。

10月に戦力外通告を受けた。「まだできるかな」と11月の12球団合同トライアウトを受けずに現役続行を模索。「他球団のオファーを待ったんですけど、トライアウトが終わって1週間ぐらいたって、各選手が獲得のニュースとか出て、僕がなかったんで、『もうないかな』という感じで決めました」と決断の理由を明かした。

今季は9月21日西武戦1試合の登板にとどまった。4回4失点で敗戦投手となったが、ファンの大声援にこみ上げるものがあった。「本当に待っててくれたんだなって、感謝してますし、雰囲気的に引退試合かなと思っちゃって。けど、あの1試合があったから、スッキリした気持ちになれたと今は思います」と振り返った。

今後は楽天のアカデミーコーチに就任し、子どもたちの指導にあたる予定だ。

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