日本ハム清宮幸太郎内野手(24)が日米野球界の“背番号21の伝統”を受け継ぐ。18日、都内で行われた社会貢献活動の優れたロールモデルを表彰する「HEROs AWARD 2023」にスポーツコミュニティ(SC)活動を評価されて表彰を受けた球団の代表として稲葉2軍監督とともに出席。社会貢献活動と縁深い「21番」をプロ入り時から背負う清宮は、近い将来に自身もアクションを起こすことを誓った。

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清宮は初心を思い出していた。7度目の開催となった社会貢献活動を表彰する「HEROs AWARD」に出席。日本ハムはプロ野球チームとして初受賞した。その栄えあるセレモニーに参加し、6年前に抱いた思いが、よみがえってきた。

清宮 入団当初から1軍で活躍したら、そういう活動も積極的にやっていこうと思っていた。球団からも、そういう思いで、この番号をいただいたので…。

17年11月に札幌・大倉山ジャンプ競技場で行われた新入団選手発表。その場で、背番号21を通達された。日本では投手のイメージが強い21番だが、メジャーでは通算3000安打の大打者、ロベルト・クレメンテが背負っていたことで有名。クレメンテは社会貢献活動にも積極的で、同様の活動を行う選手に送られる賞は「ロベルト・クレメンテ賞」という名称だ。

当時18歳の清宮も、託された使命を理解していた。入団発表の記者会見で「プロ選手の言葉や行動はすぐニュースになり、社会的な影響力がある。この番号をもらったからには、社会貢献などへの思いも背負っていけたら」と話していた。

24歳となった清宮も、その思いは変わらない。

清宮 背番号21はメジャーでも「ロベルト・クレメンテ賞」がある通り、社会貢献活動に積極的な背番号だと思っています。自分は今、何もできていないんですけど、これから積極的に取り組んでいけたら。

この日はソフトバンク和田が、投球数や勝利数などに応じた本数のワクチン寄付を長年続けてきたことを表彰された。「和田さんも21番ですしね」。ならば清宮は、やはり本塁打数で-。「そうですね、やりたいなと思います」。近い将来、その言葉を現実にする。

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