阪神湯浅京己投手(24)が21日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、現状維持の4700万(金額は推定)でサインした。「下るかなと思っていたので(現状維持は)ありがたい」。

昨季ブレークした右腕は、今季開幕前のWBCメンバーに選出され、世界一に貢献。チームでも守護神を託されたが、不調に加え右前腕、左脇腹の筋挫傷と故障が相次ぎ、22年の59試合登板から、今季は15試合の登板にとどまった。0勝2敗8セーブ、防御率4・40と納得できる数字は残せなかった。

それでも日本シリーズでは快投を見せ、岡田監督も「誰が見てもやっぱりそうやんか」とその能力の高さに期待する。湯浅自身も、けが防止やフォーム改善などに生かすため、米国のトレーニング施設で動作解析など自身のデータを収集した。「来年こそチームの力になれるようにがんばりたい」。完全復活で連覇の主役を張る意気込みだ。

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