広島森下暢仁投手(26)が6日、マツダスタジアムに隣接された屋内練習場で自主トレを公開した。

昨季終了後に「ドライブライン」でトレーニングし、年末年始は地元・大分で弟相手にキャッチボールを続けてきた。右肘クリーニング手術明けだった昨年1月と比べれば、順調そのもの。この日、先輩九里とのキャッチボールでも順調な調整ぶりをうかがわせた。

 

タイガース前田との合同自主トレのため、翌7日に沖縄へ移動する。「変化球をどんな意識でやっているのか、どういうトレーニングをするのかを見たい。同じような球種がちょっとでも変化したらなと思っています」。変化球の握りや感覚だけでなく、同球種で投げ分けられる技術も学ぶつもり。前田が広島で5度経験している開幕投手にも「したいなと思っていますし、やるという気持ちで臨んでいきたい」と意欲を見せる。

 

昨季はクリーニング手術明けの影響もあり、9勝に終わった。入団からコンスタントに勝ち続けるも、シーズン最多は10勝止まり。「同じような結果しか残していないので、そこは変えられたら。(勝ち星は)2桁いって当たり前という意識でやりたいなと思っていますし、貯金もつくらないといけない。15(勝)くらいはしたいなと思っています」。プロ入りから安定した投球を続けるも、5年目を前に危機感を胸にする。投球回を聞かれても「ローテを守っていたら自然と170(回)以上はいくと思っています」と答え、防御率についても「取ってもらった1点で勝ちきれるような投球をしたいと思っています」と胸を張った。すべての面で自分自身を越えていく覚悟だ。【前原淳】

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