巨人丸佳浩外野手(34)が、レギュラー奪取を視界のど真ん中に入れた。10日、川崎市・ジャイアンツ球場で自主トレを公開。阿部監督の方針で、外野のレギュラー不在の状況下、丸は「僕はレギュラーでもなんでもない。(目標を)あえていうなら全試合出場」と、定位置を奪いにいく。

オフ中、右目の「翼状片」切除手術を受けた。ここ2、3年「ゴロゴロ感があった」という異物感を取り除くためだった。「放っておくと視力にも影響してくるからそうなる前に取っただけ。別に選球眼がよくなるとかでもない」と丸節で説明しつつ、視界良好にして巻き返しを図る。

巨人移籍後の5年間で昨季は打率、打点、本塁打すべてでワーストだった。必然的に四球数も減少し出塁率も低下。「やっぱり打てないやつは四球取れない。打たれる可能性が高いから、相手が警戒して際どいところを突いてくるわけで。まずは阿部監督がいう、相手バッテリーに考えてもらえるバッターにならないと」。悪循環を打破するため打撃フォームを模索する。

16年にヒッチを導入し、翌17年から2年連続MVPを獲得した広島時代に原点回帰。「軸になる部分は原点。今年の春はまた原点に戻って、思い出しながら意識していきたい」。かつての姿を取り戻す。【栗田成芳】

◆翼状片(よくじょうへん) 白目の表面を覆っている半透明の膜である結膜が、目頭から黒目に三角形状に入り込んでくる病気。自覚症状は充血や異物感など。悪性はなく、症状がなければ放置しても問題ないが、角膜中央付近まで侵入すると乱視が悪化し視力が低下するため切除が必要。過去にスポーツ界では昨季巨人に所属した三上、サッカー元日本代表ラモス瑠偉氏が切除手術を受けた。

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