巨人高梨雄平投手(31)が“メガ進化”を遂げた。

18日、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレ。パワーフォルムとなった高梨が、ブルペンで力強く直球を投げ込んだ。最速144キロを計測し「例年より平均で3、4キロ、マックスは8キロくらい速い。ゲームではブルペンより10キロくらい速い。さすがに出ないと思うのですけど、毎年の方程式に当てはめると、理論上は154キロ出ます」と、笑いながら、手応えを語った。

体は一回り大きくなった。肉体改造の成果で、体重は6キロ増の92キロになった。このオフからプロ入り後は飲んでいなかったプロテイン、筋肥大や筋力アップなどを促進するクレアチンを摂取し始めた。フォームも球速を意識し、腕の使い方を見直した。

新しい体制となり、求められる選手像も変わってくると考える。「困ったら、ど真ん中」を掲げる阿部野球。技巧派左腕も直球の力強さを追求する。独特の表現で「(ニンテンドー)64とエックスボックスくらい全く違う」とゲームに今の状況を例えながら「インパクトを残さないと、結局投げる場所がなくなるので。インパクトを残すためには。それが球の速さになるかなってという感じですかね」と肉体改造に至った経緯を説明した。

楽天から移籍してきた20年以降、4年連続で20ホールド以上など実績を積み重ねてきた。時代を敏感に感じながら、ブルペンの欠かせぬ一員であり続ける。

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