新キャプテンは自分に負けない。DeNA牧秀悟内野手(25)が19日、鹿児島・鹿屋市内で自主トレを公開した。

大和内野手(36)に3年連続で弟子入りし、益子京右捕手(23)と阪神井上広大外野手(22)と汗を流した。昨年に続いて、人体骨格模型を使ったトレーニングやキックボクシングトレで体の連動性を確認。食生活も大幅改善して大好きな“コーラ断ち”も宣言した。球団史上初の50二塁打を目標に掲げ、スリムなボディーで26年ぶりの優勝へ導く。

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牧が渇いた喉を水で潤した。「飲み物は遮断してます。水、お茶、炭酸水だけですね。それだけで十分です」。鹿児島入りした9日から大好きなコーラとカフェオレなど、甘い飲み物とスイーツを封印した。外食もしない。夕食の米は150グラムに制限し、野菜たっぷりの鍋が中心。師匠・大和の徹底管理でスリム化計画を推し進める。

引き締まった体が、暑い夏に自らを助けてくれる。プロ3年で7月の通算打率は2割4分9厘と月別最低。「暑さか連戦かというところで(調子が)落ちてしまうところがある。動きが悪くなったりキレも悪くなったり。(食事改善で)良くなるかもしれないので」と課題克服に励む。体重は毎朝計測し「動きやすいというか、細かい動きはしやすい」と減量効果を実感する。

体重は減ってもパワーは衰えさせない。右方向の打球を強く意識し、右中間への二塁打増を掲げる。本塁打以上に重視し、プロ入りから3年連続で30二塁打を超えたNPB史上初の打者となった。自己最多は昨季の39二塁打で、見据える先はセ・リーグ史上最多を上回る50二塁打。「右方向に(長打が)出ている時はすごくいい。50(二塁打)いいですね。狙っていきたい」と照準を定めた。

新主将としての振るまいにも気を使う。「なかなか口で言う方じゃないので行動で示せればと思いますし…毎晩毎晩悩んでます。打撃も守備も去年以上の成績を残さないといけない」と覚悟がにじむ。我慢している甘い飲み物は「(優勝したら)たらふく飲みます」とよだれをゴクリ。コーラパーティーは歓喜の瞬間までとっておく。【小早川宗一郎】

▽DeNA益子(2年連続の鹿屋自主トレ参加で)「量といい、質といい、すごく追い込んでやってます。守れて当たり前の段階には入っていると思うので、1つ何か抜けるために打撃でレベルアップしたい」

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