社会人NO・1右腕の評価にたがわなかった。

ヤクルトで新人唯一の1軍キャンプスタートとなったドラフト2位松本健吾投手(24=トヨタ自動車)が27日、埼玉・戸田でブルペン入り。初めて捕手が座ったが、初球は「高めで」と構えた同4位鈴木に要求。セットからバランス良く真っすぐ。そこから両端のコースへ。カーブ、カット、スライダー、スプリット。クイックも入れた。最後は真ん中の高さまで下げた。26球。「真ん中高めが僕の原点。そこに投げることで整っていく。ここから球数も増え、徐々に高さも気をつけながら」。順調だ。

社会人NO・1野手が頭にある。「打倒エネオスじゃないですけど、優勝するにはエネオスに勝たないといけなかった。中心に度会選手。スター性。明るく自分を出せるのはすごい。刺激になります」と、DeNAドラ1の名を挙げた。昨夏の都市対抗2回戦、その度会をラストバッターに打ち取ったのは、他でもない松本。トヨタ自動車7年ぶりの頂点へとつなげた。

早ければ2月23日の練習試合で再戦もある。武器の制球力で勝負だ。制球を磨く源は「キャッチボールです」。その大切さを教えてくれたのは、トヨタ自動車の大先輩。「トヨタに行ったのは佐竹さんもいらしたから。2年間、ロッカーが隣で有意義な時間でした。キャッチボールでペア。本当に胸しか来ないんです」。前日に今年の都市対抗終了での引退を表明した佐竹功年投手(40)の話に熱がこもった。「連覇してほしい。僕も刺激を与える活躍を」。レジェンドに学んだキャッチボール。プロでも生きている。【古川真弥】

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