競争の春だ。広島新井貴浩監督(47)が31日、キャンプ地の宮崎・日南入りした。明日1日から始まる春季キャンプでは活発な選手の入れ替えにより、競争を促していく。2位に導いた就任1年目の前年から、2年目の目標は頂点のみ。戦力の底上げを狙い、例年よりも多く若手を1軍キャンプに抜てきした。早ければ2軍が合流する第2クールからも入れ替えを実行する。「そう考えています。こちらからも東光寺(第2クールからの2軍キャンプ地)に行こうと思っています。こちらから言わなくても(選手は)やる気になっているでしょう」。第3クールには紅白戦を予定する。

球数を少なくする傾向にあるブルペン投球も、制限はしない。昨秋キャンプから先発タイプの投手は数多く投げ、疲労感ある中での体の使い方を学んだ。「秋のキャンプでもみんな自然と球数が増えていた。しっかり投げなさいとは言っていないけど、そういう雰囲気になっている」と新井監督もチームの変化を感じ取っている。今季も開幕投手は明言せず、昨季11勝の床田や九里、森下らに競わせる。

第2クールまで雨予報が続く天候には「雨の中、走らせまくろうかな」とニヤリと笑い「天気はどうなるか分からないから、その都度その都度やれることをやりたい」と柔軟に対応していく考えを明らかにした。

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