西武甲斐野央投手(27)が守護神争いに殴り込みをかける。

ソフトバンクにFA移籍した山川の人的補償で加入した右腕は1日、埼玉・所沢市内の球団施設で入団会見に臨んだ。今季は増田をはじめ、複数の投手が抑えの座を狙っている。「中継ぎをしている投手だと守護神、後ろで投げたいという思いは全員あると思う。僕もその1人として、みんなと競争してやっていきたい」と新天地で決意を示した。

突然の移籍決定に「驚きという感じはあったんですけど、西武に来て絶対活躍してやろうという思いになった」とすぐに前向きな気持ちに切り替わった。山川と直接やりとりをしたことも明かした。「連絡はもちろんありました。内容は言えないですけど。僕も連絡させていただきましたし、山川さんからもありました」と話した。

新たな背番号34は「三振(さん・しん)という意味もあるのかな」と笑い飛ばし、早速明るいキャラクターを披露。会見中にはサプライズ登場した松井監督とがっちり握手を交わした。指揮官も「優勝、日本一に向かって1つのピースになれれば」と期待を寄せた。

プロ6年目。最速160キロを誇る。ソフトバンク時代はリリーフを主戦場としていた。新人時代の19年にはチーム最多の65試合に登板。20年12月に右肘手術も経験したが、昨季は46試合で防御率2・53の成績を残している。「50試合以上の登板は必ずしたい」と目標を設定。「早くユニホームに袖を通して野球がしたい」と6日のキャンプインを心待ちにしている。【山崎純一】

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