巨人秋広優人内野手(21)が紅白戦でマルチ安打を放った。第1打席は1回2死、松井の146キロ直球を捉えると白球はあっという間に右中間に転がった。第3打席は5回2死一、二塁でフルカウントからルシアーノの外角148キロ直球に反応すると、バットを折りながらしぶとく二遊間を抜く適時打となった。

前日10日にはOBでヤンキースGM付特別アドバイザーの松井秀喜氏(49)からトップの位置を下げるよう指導を受けた。試合前の打撃練習でも「すごい良いよ」と太鼓判を押された。結果で指導に応え「昨日長い時間ご指導いただいて、2安打できたのでよかった」とうなずいた。

新打撃フォームのトップの位置は肩のやや上で、昨季は頭の上だった。「どうしても(バットの位置が)上からだとダウンスイングになってしまう。ボールに対して平行に(バットを)出すように」と身長2メートルの規格外サイズがゆえの打ち損じを減らすための策だ。投手との対戦を経て「打感が強く感じた」と手応えを口にした。レジェンドの金言にも、自ら考えることも怠らない。アドバイスを受ける中でも「いかに引き出しを増やして自分の中で考えるか」と理想の打撃を作り上げていく。【黒須亮】

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