阪神の野村克則2軍バッテリーコーチ(50)が、4年前になくなった阪神を含むNPB4球団で指揮を執った父野村克也さん(享年84)の命日に、亡き父をしのんだ。

「今こうして自分がいるのも、父親が築いてくれたものもある」とあらためて感謝。「元気な姿でいることが一番の親孝行。野村監督が築き上げてきたものもあるし、それを伝えていくのは自分の仕事」。昨季日本一チームに関わる使命を口にした上で、99年から3年間阪神で指揮を執った父を思った。

「それがどう作用しているか分からないですけど、『そういうことがあってチームがどんどん生まれ変わった』と言ってくださる方も多い。それは父が残したものだと思う。そうやって受け継がれていったらいいですけどね」

克也さんが阪神時代の教え子は、現コーチ陣にも多数残っている。1軍には今岡真訪打撃コーチ(49)や藤本敦士内野守備走塁コーチ(46)、2軍は和田豊監督(61)や北川博敏打撃コーチ(51)、福原忍投手コーチ(47)、そして克則バッテリーコーチ。「僕は何とか選手たちにそういう野球を伝えていけたらと思うので、そういう姿を見せて頑張ります」。

この日の朝は自身のX(旧ツイッター)も更新。「今日は、父の命日。。いつも見守っていてくれてありがとう。日々に感謝。。」とつづり、今季初実戦となった紅白戦に2軍選手たちと乗り込んだ。【中島麗】

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