シーズン4番の座を決定づけた。西武からFA加入したソフトバンク山川穂高内野手(32)がオープン戦2号の先制2ラン。1回2死一塁、開幕投手に決定しているロッテ小島の内角直球を仕留め、左中間最深部へ突き刺した。「完璧…。いったなと。いい打ち方ができたと思います」と打った瞬間にそれと分かる1発を振り返った。キャンプ中を含め、4番出場した対外8試合で4発目。小久保監督は「そこ(4番)でいいんじゃないですか」と、シーズン中も打線のど真ん中を託すことを明言した。

オープン戦も全試合出場で4試合連続安打をマーク。2本塁打を含む9打数4安打の打率4割4分4厘と大暴れだ。絶好調ぶりにも「調子は周りが判断する方がいい。打ってみないと分からないところ」とした上で「準備がしっかりできているのかなと思います」と分析する。敵地ZOZOマリンでは、通算の球場別打率2割2分5厘と相性は悪かったが相手エース級左腕から特大アーチ。ぬかりのない準備が、この日も結果につながった。

就寝前の30分は漫画を読むことがルーティン。気分転換にもつながり、少年漫画の第一人者として知られる、漫画家の鳥山明さん代表作「ドラゴンボール」は全巻制覇するほどファンだった。試合後、報道陣に訃報を知らされると「まじですか? まだ若いのに…」と絶句。好きなキャラクターには「(自身に)似ているから」という理由で「魔人ブウ」を挙げた。

昨季は自身の不祥事で17試合の出場のみ。新天地で再起を誓う今季は「4番」スタートが濃厚となった。4年ぶりのパ・リーグ統一へ、新主砲のバットにかかっている。【佐藤究】

【関連記事】ソフトバンクホークスニュース一覧