「シン・左殺し」が、セ界をじゅうりんする。

前ソフトバンクのヤクルト嘉弥真新也投手(34)が、13点を追う8回1死一塁、DeNAルーキー・左打者の石上の場面で登板。初球から2球連続で、ソフトバンク時代は多投しなかったシュートを選択。一転して、4球連続のスライダーで二併殺に打ち取った。「シュートがあるとスライダーも効いてくる」と新たなコンビネーションで結果を出した。

オープン戦はここまで4試合で3回2/3を無失点。被安打はソフトバンク中村晃に許した1本のみ。阪神近本、木浪ら同リーグの左を封じている。効果を示すのが「去年は左にほぼ投げていない」フォーク。昨季までの投球はスライダーが7、8割。そこに加えるシュート、フォークがシン・嘉弥真。「評価なんかすぐ下がる。アピールしかない」。ヤクルトにいなかったタイプの左のリリーフに、高津監督も「切り札的存在として、そういう場面に使っていきたい」と信頼を寄せている。

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