DeNAドラフト1位の度会隆輝外野手(21=ENEOS)が、走攻守で輝きを放った。1回、先頭で右前打を放ち、対外試合の連続試合安打を14へと更新し、梶原の3球目に二盗を成功。5回には右前打で2試合連続マルチ安打を記録し、再び二盗を決めた。「足でも貢献できるようにってことも考えてやってるので、これからも継続して全てにおいて貢献できるように」と力を込めた。

チームに勇気を与える盗塁だった。16日の広島戦ではチーム全体で3度けん制で刺され、1点差で敗戦。度重なるミスによる重圧もかかる中、初回の攻撃で度会が雰囲気を一掃した。石井コーチからは「あれは彼独特の感性。昨日ミスが目立ったところで、チームとして初回にああいうスタートを切ってくれたのは、僕自身も勇気をもらいましたし、チームの勇気につながった」と絶賛された。

独特の感性は好守にも直結した。1点リードの5回1死一、二塁、会沢の右翼へのライナーをダイビングキャッチ。事前に打球方向を頭に入れ、ケイの球の強さとコーチの指示を合わせながら「来るんじゃないかなっていう野球人の勘というか、イメージはあったので」と少し右翼線寄りに守った。三浦監督は「打ってよし、守ってよし、走ってよし」と走攻守3拍子に拍手を送った。【久保賢吾】