巨人阿部監督が、ドラフト3位の佐々木俊輔外野手(24=日立製作所)と同4位の泉口友汰内野手(24=NTT西日本)の開幕1軍を明言した。「絶対的に必要な戦力だから」と方針を示した。新人野手2人の開幕1軍入りは18年以来6年ぶり。佐々木はオープン戦規定打席未達ながら打率4割5分2厘と数字を残す一方で、俊足とあって「(スタメンで)ゲームに出られなくても、代走でも使える」と幅広く起用していく。

泉口は本職の遊撃だけでなく、一塁、二塁、三塁と内野すべてで起用が可能なユーティリティー。17日の日本ハム戦では機転を利かせ「人生初」という三重殺も演出した。2人の台頭により、内外野いずれも競争力は上がり、特に外野は激化。「外野は渋滞しているから。(松原)聖弥も頑張っているし」と、佐々木と松原を筆頭に1番候補を開幕までに見極める。

ここまでのオープン戦、1番には他にも吉川、門脇、梶谷ら計6人を起用して、複数パターンを試してきた。「(候補は)いっぱいいる。最後まで考えて」。19日から本拠地・東京ドームでの残り5試合、ラストサバイバルから本番仕様へとシフトしていく。【栗田成芳】

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