ソフトバンクが広島に快勝し、リーグ2連覇を飾った15年以来、9年ぶりにオープン戦の勝率1位を確定させた。決めたのはチームの顔、柳田悠岐外野手(35)。0-0の1回1死一塁、森下の初球ストレートを広島ファンで赤く染まる左翼席に運んだ。先制で決勝のオープン戦2号2ラン。左翼手の堂林は1歩も動かず、打った柳田も確信していた。「いいスイングができました」。2回にはウォーカーが左翼席に2戦連発となる5号ソロ。オープン戦のチーム本塁打数は12球団断トツの18本で、超重量打線が開幕に向けてバッチリ仕上げてきた。

24年のクリーンアップは3番柳田-4番山川-5番近藤で決まりそうだ。小久保監督は「(2番起用した)今宮の状態もいいし、山川からの近藤というのも相手からすると嫌でしょうし、っていうので考えてます」と言及。ウォーカーの7番起用についても「状態が上がってきてパ・リーグのピッチャーを覚えてきた時にはクリーンアップで打てる力はある。今は楽なところで」と話した。

開幕オーダー、ローテーションはほぼ固まった。最終戦となる24日広島戦(マツダスタジアム)で引き分け以上なら単独1位となる。ただ小久保裕紀監督(52)はオープン戦の1位にこだわっておらず、「ケガなく終われればそれでいいです」とうなずいて陸路で広島に向かった。【只松憲】