巨人西舘勇陽投手(22)が歴史的完封リレーの重役を担った。

3点リードの7回1死一、三塁、2試合連続のマウンドに向かった。代打糸原をフルカウントから150キロ直球で浅い左飛、近本はフェンス際いっぱいの右飛で仕留めた。「四球にするイメージはわかなかったので、ゾーン内で自分のボールを投げれば最悪ファウルでもカウントを進めるんじゃないかなと思って投げました」と無失点でしのぎきった。

チーム内ではひそかに狩猟犬を意味する「レトリバー」の愛称が根付きつつある。名付け親のグリフィンは「ノックで転がっていったボールを走って取りにいったのを見て『レトリバー』というあだ名をつけた」と明かした。この日も役目をしっかりと果たし、助っ人左腕に今季初勝利をもたらした。

開幕から2試合連続完封勝ちは41年の須田(スタルヒン)、沢村の2試合連続完封以来、83年ぶり。阿部監督は「バッテリーが我慢して先に点をあげなかったっていうのが一番だと思います。いつかは失点しますけど、なんとか最少失点でいけるようにね」と堅守をたたえた。

▼巨人が開幕戦に続いて完封勝ち。開幕戦から2試合連続完封勝利は昨年のヤクルトとソフトバンク以来13度目。巨人では41年以来、83年ぶり2度目。41年は開幕戦が須田(スタルヒン)、2戦目が沢村の完封勝利で、2試合連続完封リレーは球団初になる。また、開幕から2試合連続完封勝利の新人監督は、15年田辺監督(西武)以来5人目。過去4人は1リーグとパ・リーグの監督で、セ・リーグの新人監督では阿部監督が初めてだ。

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