今年1月に今夏限りでの現役引退を発表した「ミスター社会人野球」こと佐竹功年投手(40=早大)は最後の花道へ、課題を残した。

3点ビハインドの6回1死一、三塁から失点。「3者凡退にして後半の流れをトヨタに持っていきたかった。失点してしまって課題が残る」。1イニング3安打1失点。3週間ぶりの登板にも「公式戦(の間隔)が空くことは言い訳にはならない」と反省した。

1983年(昭58)生まれ。今秋に41歳の誕生日を迎える。同世代には高校野球の仙台育英・須江航監督のほか、プロ野球では楽天・今江監督らがいる。早大時代は2学年上の先輩に元阪神、ロッテの鳥谷敬氏(42=日刊スポーツ評論家)やヤクルト・青木宣親がいた。

「年齢は関係ないですし、どんどん40歳だとアピールしている。世の中の40歳に元気を与えたい」

ユニホームを脱ぐ瞬間まで、元気に腕を振り続けるつもりだ。

日頃からファンサービスにも精力的。フォロワーが1万人いる自身のインスタグラムは試合日程や当日の中止情報を発信し、観戦に訪れたファンには普段から持ち歩く自身の絵柄がデザインされたステッカーを差し上げたり、記念撮影に応じている。

チームは昨夏に都市対抗野球を制して今夏の出場権を得ているため、今年の東海地区の予選は免除されている。来月にはJABA九州大会を控えており「(7月の)都市対抗までには自分の納得いくボールを投げたい」と意気込んだ。【中島麗】