ヤクルト先発吉村貢司郎投手が、偉業とはならなかった。1点リードの6回まで91球を投げ、無安打無失点。ノーヒットノーランの可能性が色濃くなる中、迎えた7回。先頭・外崎への初球が甘く入った。直球がシュート回転し、おあつらえのボール。左翼スタンドへ吸い込まれていく飛球を無情にも、見つめるしかなかった。驚いたような表情を浮かべ、スコアボードに刻まれた「1」を視界に捉えた。
悪夢は続いた。続く蛭間を見逃し三振に片付けたが、1死走者なしから岸に中前打を許し、犠打で2死二塁となった場面。代打・栗山を打席に迎えると、低めのフォークを捉えられ、中堅左への適時二塁打を許した。ここで無念の降板。快挙が見えてきた中での同点弾、勝ち越し打を献上。「早め早めの修正がピッチングでは大事になってくる」と話していた中で、獅子の牙に上回られた形となった。



